「わたしは生きていける」から始まる戦争映画の世界

戦争と言う物は私たちにとって過去の出来事ではありません。今も確かにそれは世界中に存在していて、また日本でも引き起こる確率のある普遍的な脅威となっていると私は思います。本作品「わたしは生きていける」は戦争というモチーフの中で生きていく子ども達に主眼が当てられた、戦争映画というなんかよりも青春映画に近い物になってはおりますが、それでもやはり考えさせられてしまいます。このサイトではそんな「わたしは生きていける」という映画についてと、その他オススメの戦争がテーマとなっている映画について紹介していきたいと思います。

Menu

シンドラーのリスト


 私自身が特にオススメしたい作品はこの『シンドラーのリスト』という作品です。「わたしは生きていける」ではフィクションの戦争が描かれておりましたが、これは実話を元にした作品で、スティーヴン・スピルバーグ監督による1993年に公開された映画です。日本では平成6年に公開されました。

 第二次世界大戦の頃のナチスドイツのユダヤ人虐殺、つまりホロコーストを描いた物語で、ドイツの占有地でそういった虐殺行為が進む中、ドイツ人の実業家であるオスカーシンドラーが、1100人ものポーランド系ユダヤ人を自分の経営している軍需工場に必要不可欠な人材であるという名目で、刑務所送りを防止し、その命を救ったという実話を描いています。ちなみにこの刑務所というものはいわゆる絶滅収容所というもので、虐殺するための刑務所だったのでした。これはホロコーストを描いた作品の中でもかなり代表的な作品の一つに数え上げられています。それでは、そんなシンドラーのリストについて見ていきましょう。

名作映画を見る

あらすじ

 ドイツ軍によりポーランドが占領された1939年9月に、ポーランドの都市であるクラクフもドイツ軍の占領下に置かれてしまいました。ナチス政権下のドイツ軍はユダヤ人を激しく蔑視する製作をとっており、これによってクラクフ在住のユダヤ人に移住を強制し、彼らをクラクフ・ゲットーの中へ追放していたのでした。

 そんな時代背景の中で、ナチス党の党員でもあったドイツ人の実業家であるオスカー・シンドラーは、クラクフの街にやってくると、彼は戦争を利用して一儲けしようと考えはじめ、つぶれた工場を買い取り、琺瑯容器工場の経営を始めることとなります。さらに、有能なユダヤ人会計士イザック・シュターンへ会社である工場の経営を任せると、とてつもなく安い値段で労働力として雇えるユダヤ人を大量に雇い入れて、さらに、持ち前の社交性によってSSの将校へと掛け合って、自らの事業を大いに拡大させていくこととなります。しかし、次第に冷酷なSS将校であるアーモン・ゲート少尉がクラクフ・プワシュフの強制収容所における所長として就任し始めると、ゲートとその部下であるSS隊員達は、ゲットーや収容所のユダヤ人を次々に殺戮していくことになります。シンドラーはシュターンなどのシンドラー工場で働くユダヤ人への危機が迫る中で、最初は金儲けにしか全く興味が無かったものの次第に心境が変化していき、ユダヤ人達を救うためにとあるリストを製作することをとうとう決意することになっていくのです。

キャスト

スタッフ

これは見た方がいいですよ

受賞歴

 本作は非常に高い評価を得て、第66回アカデミー賞では12部門にノミネートされた上に、作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門で受賞を果たしました。さらに、スティーヴン・スピルバーグは、それまでも「優れた娯楽映画をつくる映画監督」として大衆から多大な評価をされていた監督ですが、深刻なテーマを描いた作品でもとても良い映画を作る監督だという評価を漸く得ることが出来るようになりました。これは『太陽の帝国』や『カラーパープル』といったこれまでのシリアスな作品があまり評価をされていなかったということもあります。

 さらに、1998年のAFIが選んだアメリカ映画のベスト100では9位にランクインし、さらに2006年に選出した感動の映画ベスト100では3位、2007年に選出したアメリカ映画ベスト100(10周年エディション)では8位にランクインするという結果を残しています。